「ちょっと〇〇さん、明日の会議でクライアントのアテンドお願いね」
……出た、アテンドである。
「アテンド」と聞くと、なんとなく「案内する」「付き添う」みたいなイメージが浮かぶ。だが、具体的に何をするのかは曖昧だ。お茶出し?資料配り?いや、もっとこう、絶妙に「それっぽい」何かを求められている気がする。
筆者の脳内では、瞬時にこうした疑問がフル回転する。
- 「アテンド=ただの付き添い」なら、わざわざ指名しなくてもよくない?
- 「アテンドだから口出しはしなくていいよ」と言われるが、黙ってたら「気が利かない」と言われるのでは?
- 「アテンド、しっかりね!」って、もはやそれ接客業なのでは?
そう、アテンドとは、意味のないようでいて妙に責任を負わされる謎ワードなのである。
「アテンド」する側の悲しき運命
「アテンドよろしく!」──この一言で、あなたの運命は決まった。
アテンド、それは付き添い。だが、ただの付き添いではない。そこには、「無言の気遣い」と「察する力」が試される試練が待ち受けているのだ。
例えば、こんな感じである。
- 先輩「アテンドだから、ただの付き添いだよ」 → 実際は雑用フルコース(荷物持ち、お茶出し、スケジュール調整、時には傘持ちまで)
- 上司「君もアテンドだから発言は控えめにね」 → でも、気を利かせて動かないと「空気が読めない」と言われる
- 「アテンドがしっかりしてないと印象悪いから」 → もはや接客業なのでは?
さらに、アテンドとは「無駄に評価が分かれる役割」でもある。
- 何もしなかったら「やる気がない」
- 必要以上に動いたら「目立ちすぎ」
- ちょうどよく立ち回ると「それが当たり前」
──詰んでいる。
そして、一番恐ろしいのは、アテンドが完璧にできたところで、ほぼ誰からも評価されないという現実である。
「アテンド、助かったよ!」なんて言われることは稀で、「まぁ、当たり前だよね」という顔をされるのがオチなのだ。
だが、一つだけ確かなことがある。アテンドがヘタだと確実に怒られる。
アテンド、それは評価されることのない、影の仕事なのである……。
「アテンド地獄」を乗り切るテクニック
「アテンドよろしく!」と指名された瞬間、あなたはすでに戦場に立っている。だが、安心したまえ。ただの付き添いに見えて、実はアテンドには攻略法があるのだ。
1. 要所要所で相槌を入れると、仕事してる感が出る
会議中、クライアントと上司が話している間、無言で突っ立っていると「アテンド、何してんの?」と思われる。
しかし、適度に「なるほど」「おっしゃる通りですね」と相槌を入れるだけで、場を理解している風の雰囲気が出せる。
2. 適度にメモを取ると、やる気がある風に見える
実際には何も考えていなくてもいい。重要そうな単語をメモするだけで、「デキるアテンド」感が演出できる。
ポイントは、「うんうん」と頷きながら書くこと。これだけで「アテンド、ちゃんとやってるな」と思われるのである。
3. 最後に『本日はありがとうございました!』とキメる
地味に効果絶大なのがこれ。別れ際の元気な「ありがとうございました!」
クライアントが帰る際、満面の笑みで「本日はありがとうございました!」と言うと、妙に評価が上がる。なぜなら、最後の印象が良いと、上司が「今回のアテンド、良かったな」と勝手に思い込むからである。これは、「ピークエンドの法則」として行動経済学的にも提唱されている。最後はしっかりキメておこう。
結局のところ、アテンドとは「適当にそれっぽくやる」ことで乗り切れるのだ!
まとめ:「アテンド」とは、気遣いを試される試練
結局のところ、「アテンド」とはただの付き添いではなく、“察する力”を試される儀式なのだ。
上司は「ただのサポートだから気軽に」と言うが、実態は以下の通りである。
- 気を利かせすぎると「出しゃばるな」と言われる
- 何もしないと「気が利かない」と怒られる
- それなりに立ち回っても「まあ、それくらいできるよね?」で済まされる
……いや、どうしろと?
だが、心配は無用だ。アテンドには必勝法がある。
- うなずく
- メモを取るフリをする
- 最後の「ありがとうございました!」を決める
たったこれだけで「いいアテンドだったな」と思わせることができるのである!
さあ、新卒・若手社員よ、今日もアテンド道を極めるのだ!


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