「エンゲージメントを高める必要がある!」
上司がドヤ顔で言い放つ。その瞬間、筆者の脳内には疑問がよぎった。
──エンゲージメント? 誰か結婚するのかな? 指輪のサイズを測るのだろうか?
しかし、会議室の空気はそんなロマンチックなムードとは程遠い。ホワイトボードには「エンゲージメント向上施策」などという大仰な文字が躍り、先輩たちは真剣な顔で頷いている。
……これはマズい。質問したら最後、「エンゲージメントとは〜」という長ったらしい解説が始まり、気づけば昼休みが潰れる未来が見えるのだ。
だが安心したまえ! 本記事では、この「エンゲージメント(笑)」という言葉を徹底解剖し、どうやってうまくスルーするかを指南していくのだ!
エンゲージメント(笑)とは一体何なのか?
「エンゲージメントを高める必要がある!」と上司は言う。だが、ここで改めて問いたい──エンゲージメントとは何なのか?
筆者が初めてこの言葉を聞いたとき、真っ先に思い浮かんだのは婚約指輪だった。「エンゲージメント? ついに会社が社員にプロポーズでもするのか?」と。しかし、現実はもっとカオスだったのである。
エンゲージメントとは、「企業と顧客(あるいは社員)のつながり」とか「愛着」とか、まあそんな感じの意味らしい。ところが、この言葉が使われる場面の99%が、もはや意味不明なのである。
例えば、マーケティング部門ではこう言われる。
「顧客エンゲージメントを高めるために、パーソナライズドなタッチポイントを増やそう!」
──日本語で言ってくれ!!
人事部門ではこうだ。
「社員エンゲージメントを向上させる施策を検討する必要がある!」
──だから、具体的に何をするの!?
こうして、あらゆる場面で「エンゲージメント(笑)」という呪文が飛び交うのだ。しかし、話を聞いてみると、要するに「お客様にもっと好きになってもらう」とか「社員のやる気を上げる」くらいの意味しかない。
それなら最初からそう言ってくれ。なぜわざわざ「エンゲージメント」などという横文字にするのか? それは……カタカナにすると何となく仕事してる感が増すからである!!
エンゲージメント地獄を乗り切るサバイバル術
エンゲージメント(笑)。それは、あらゆる場面で使われるが、結局のところ「ふわっとした気持ち」を言い換えただけの言葉である。だが、ここで重要なのは、「エンゲージメントの定義を深く考えてはいけない」ということだ。なぜなら、そんなことをすれば会議が終わらないからである!
では、どうやってこの「エンゲージメント地獄」を乗り切るのか? 答えは簡単だ──適当に話を合わせて、それっぽい言葉を返すのだ!
① 「エンゲージメント向上施策」に意識高く乗っかる
エンゲージメント談義が始まったら、こう言えばいい。
なるほど、確かにエンゲージメントは重要ですね!
──こう言っておけば、少なくとも「お前、エンゲージメントをわかってないな?」とは言われない。
② 「測定方法を聞く」という奥義を使う
「エンゲージメント向上」と言われたら、冷静にこう聞いてみよう。
具体的には、どの指標で測定するんですか?
この質問の何が強いかというと、大抵の上司はこれに明確に答えられないのである! 結果、「うーん、まあNPSとかCSスコアとか……」とモゴモゴし始める。そこで軽く頷き、「なるほど、参考になります!」と言っておけば完璧である。
ちゃんとわかっている上司なら、「お、こいつデキるな!」と評価してくれるはずだ。
③ 「今の施策のエンゲージメントはどうですか?」と逆質問する
攻めの姿勢を取るなら、この一手。
ちなみに、現状のエンゲージメントはどれくらいなんでしょう?
これを聞くと、多くの場合「うーん、まだ正確なデータは取れてないけど……」と濁される。つまり、エンゲージメントは「測れないけど上げるべきもの」なのである。結局、「なんとなく大事そう」だから使われているだけなのだ!
まとめ:結局、誠実なコミュニケーションが最強
結局のところ、「エンゲージメント」とは何か? 答えはシンプルである。
──「好きになってもらう」「信頼してもらう」
これをカタカナにしただけなのだ。
「エンゲージメントを高めよう!」と叫んでいる上司も、要は「お客様との関係を大事にしよう」と言いたいだけである。だったら最初からそう言えばいいのだが、カタカナ語にすると仕事してる感が出るので、みんなつい使ってしまうのである。
しかし、ここで重要なことがある。エンゲージメントを高めるのに最も有効なのは、小手先の施策でもカタカナ語でもなく、ただ誠実なコミュニケーションをとることなのだ。
「エンゲージメント向上施策」とか言って会議を重ねるよりも、普通に「お客様とちゃんと話す」「社員の話をちゃんと聞く」──これだけで解決することも多いのである。
要するに、エンゲージメントを高めたいなら、まずは意味不明な横文字を減らして、普通に会話しよう!
これが、エンゲージメント地獄を生き抜くための究極の結論なのである。読者諸君が上司や経営者になった時に、この心得を思い出してくれ!










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