バジェットの書──魔法学校秘伝のカタカナ呪文を解読せよ!

「このプロジェクト、バジェットどれくらい?」

──会議でこう聞かれた瞬間、筆者の脳内はフリーズしたのである。「バジェット? 予算じゃないのか?」

いや、もちろん意味はわかるのだ。「バジェット=予算」くらいは、新卒研修の段階で頭に叩き込まれている。しかし、それでも思ってしまうのである。「予算でよくない?」と。

そもそも、この「バジェット」、やたらと使われる割に、具体的な数字が出てくることはほぼない。「バジェットが厳しい」「バジェットの範囲内で」など、フワッとした表現ばかりなのだ。なぜなのか? それは、「バジェット」と言うことで、予算の話をしている”フリ”ができるからである。

──つまり、「バジェット」という言葉、それ自体が”会話のバジェット(=予算)”なのだ!

…などと考えている間に、上司が「バジェット感を持って…」と言い出した。

──バジェット感!?

筆者の脳内で、何かが弾け飛んだのである。

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バジェットという謎ワード

「なぜ『予算』ではなく『バジェット』なのか?」──これはカタカナ語を語る上で避けて通れない永遠の謎である。

例えば、上司がこう言うのだ。

上司

この施策、バジェットどれくらいだっけ?

──いや、それ普通に「予算どれくらい?」でよくない?

それどころか、カタカナにしたせいで謎のバリエーションが生まれてしまっている。

「バジェット感を持って」 ← 予算に「感」って何!?
「バジェットインしてる?」 ← え? 予算がどこかに”入る”のか?
「バジェットマネジメントを徹底しよう」 ← それ、予算管理って言えば?

要するに、「バジェット」という言葉を使うことで、妙に”それっぽいビジネス感”を演出しているのだ。

しかし、これが恐ろしいのは、使う側も聞く側も、もはや「バジェット」が何を指しているのかハッキリわかっていない可能性があることだ。「バジェット感」「バジェットイン」などの使い方がまさにそうで、具体的な数値や指標が一切なく、ただ「予算が関係しているっぽい何か」を表現しているだけなのだ。

──「バジェット」というカタカナは、もはや単なる煙幕なのである。

バジェットに振り回される人々

さて、ここで「バジェット」を日常的に乱用する人々の生態を見てみよう。

① 上司「バジェット、ショートしてるから…」 ← いや、つまり?

会議で上司が渋い顔をして言う。

上司

バジェット、ショートしてるから…

──え、ちょっと待って。つまりお金が足りないってこと? だったら「予算オーバー」って言えばいいのでは?

なぜかこの「バジェットショート」という言葉は、単なる「お金が足りない」という現実をオシャレにぼかす力を持っているのだ。

② 「バジェットインしてる?」 ← なんか英語っぽいけど、何?

ある日、先輩に「この施策、バジェットインしてる?」と聞かれた。

筆者の脳内でGoogle翻訳がフル回転する。バジェットイン…? 予算が…入る…? 何かに…含まれる…? もしかして、「この予算で収まってる?」ってことか?

──だったら最初からそう言え。

カタカナ語とは、時に「意味をわかりにくくする」ために使われることがあるのだ。

③ 「バジェットマネジメント」 ← 予算管理でよくない?

さらに、意識高い界隈では「バジェットマネジメント」なるワードが登場する。

上司

このプロジェクトはバジェットマネジメントが重要だから

──うん、それただの「予算管理」だよね?

このように、カタカナ語を使うことで妙に「戦略的な取り組み」に見せようとするのが、意識高い系の常套手段なのだ。

バジェットをどう乗り切るか

バジェットという言葉が飛び交う職場で、いかにスマートにサバイブするか。ここで、いくつかの実践的テクニックを伝授しよう。

① 「バジェットは確保済みです(根拠なし)」で乗り切る技

会議で「この施策、バジェット大丈夫?」と聞かれた時、とっさに「バジェットは確保済みです」と言ってみよう。

この魔法のフレーズには大きなメリットがある。

  • 「確保済み」と言えば、誰も深追いしてこない
  • 実際に予算があるかどうかは関係ない
  • その場の空気を丸く収められる

ただし、後から経理に「バジェット確保済みって聞いたんですけど?」と確認されるリスクもあるので、使用は計画的に。

② 「バジェット感を考慮して…」とそれっぽく言えばOK

「予算が足りない」と言いたい時、「バジェット感を考慮すると…」と言えば、それっぽく聞こえる。

例えばこんな感じだ。

あなた

今回の施策、バジェット感を考慮すると、スモールスタートが良いですね

──うん、結局「お金がないので小規模で始める」という意味だが、カタカナをかませばそれっぽく聞こえるのだ。

③ 最悪、「これバジェット案件ですか?」と逆質問で回避

バジェットの話題で困ったら、逆に「これってバジェット案件ですか?」と聞いてみよう。

ポイントは、「バジェット案件」という意味不明なワードをさらっと使うこと。相手も「あれ、バジェット案件って何だ?」と混乱し、話が逸れる可能性が高い。

まとめ:バジェット(笑)、結局は予算なのだ!

ここまで見てきたように、「バジェット」とは単なる「予算」の横文字版でありながら、妙にそれっぽく聞こえる魔法のワードなのである。

「バジェットが厳しい」 → 予算が足りない
「バジェットインしてる?」 → 予算内に収まってる?
「バジェットマネジメントを徹底しよう」 → 予算管理しろ

──ほら、全部日本語で言えるじゃないか。

とはいえ、職場では「バジェット」を使わないと「あれ、こいつビジネスわかってない?」と思われる危険もある。だからこそ、適当に「バジェット感」とか「バジェット案件」とか言っておけばいいのだ。

そう、「バジェットとは、言った者勝ちのビジネス用語」なのである!

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