「コンセンサスを取る」──それは、現代ビジネスにおける最大の謎かけである。
会議のたびに上司が「ここはコンセンサスを取って進めよう!」とドヤ顔で言うのだが、実際のところ誰も何をどうすればいいのか分かっていないのである。
筆者も新人時代、「コンセンサスが必要だから、もう少し議論しよう」などと言われ、「つまり何を決めればいいんですか?」と質問したら、「いや、決めるんじゃなくて、みんなが納得することが大事なんだよ」と返され、脳がバグった経験がある。
──それから数年。筆者は悟った。「コンセンサス」とは、具体的な何かを指す言葉ではなく、「とりあえず言っておけば場が収まる魔法のワード」なのである。
コンセンサスとは、一体何なのか?
「コンセンサス」とは、ビジネス会話における最強の呪文の1つである。意味が分かるようで分からず、とりあえず唱えておけば大人っぽい雰囲気が出るのが特徴だ。
まず辞書的には「合意形成」という意味らしい。しかし、実際の職場では「誰も納得していないのに、なんとなくOKが出る」現象を指すことが多い。
たとえば、こんなシーンがある。
この新しいプロジェクト、みんなコンセンサス取れてる?
部下たち:「(いや、詳細も決まってないし、よく分かってないけど……)あ、はい……」
じゃあ進めよう!
──決まってしまった。いやいや、今のどこで「合意」が取れたのか!? しかし、「コンセンサスを取った」と言われると、なぜかみんな納得したフリをしてしまうのである。
さらに恐ろしいのは、コンセンサスとは「責任の分散装置」であるということだ。
「これはチーム全体でコンセンサスを取ったから」と言われた瞬間、誰も責任を負わなくなる。成功すれば上司の手柄、失敗すれば「いや〜、みんなで決めたことだからね……」と空中分解。つまり、コンセンサスとは「誰のせいでもない」という状態を作り出す魔法なのである!
「コンセンサスを取る」と言われた時の処世術
さて、職場で「コンセンサスを取ろう」と言われた時、どう対応すればよいのか?
間違っても「具体的に何を決めるんですか?」などと正面から聞いてはいけない。そんなことをすれば、場の空気を乱す厄介者扱いされるリスクが高い。
ここで心得るべきは、「そもそも、コンセンサスを取る気がない人々が多い」という現実である。
① そもそも、コンセンサスを取る気がない人々
コンセンサスを取ると言いつつ、実は「みんなが文句を言わなければOK」という空気がある。つまり、「反対されなければ、それは合意とみなす」という雑なロジックだ。
そのため、誰かが「これ、どうなんですか?」と真正面から意見を言うと、上司は「じゃあ、もうちょっと調整しよう」と言い出し、会議が無限ループに突入する。
結論:賛成も反対もせず、場の空気を読むことが最優先
② 「反対はしないけど賛成もしない」という奥義
コンセンサスが取れそうな場面では、次のような態度を取るのがベストだ。
- 「異論はないですね!(自分は賛成とは言ってない)」
- 「この方向で進められそうですね!(進めるべきとは言ってない)」
- 「皆さんの意見がまとまりつつありますね!(誰もまとまってない)」
こうして、自分の意見を一切表明しないまま、周囲の様子をうかがうのが上策である。
③ 「この点だけ確認できればコンセンサスですね!」と先回りするテク
さらに上級者向けのテクニックとして、先回りして「合意のフリ」を作り出す方法がある。
例を見てみよう。
この施策について、みんなコンセンサスを取った上で進めたいと思うんだけど……
この3点さえクリアになれば、コンセンサスですね!
こう言ってしまえば、話の方向性を自分で決められるのだ。重要なのは、「コンセンサスを取る側に回ること」。そうすれば、何となくまとまった雰囲気が出て、適当に乗り切れるのである!
まとめ:結局、どうすればいいのか?
「コンセンサスを取る」とは、みんなが納得することではなく、納得したフリをすることである。
実際のビジネスシーンでは、全員が完全に合意することなどほぼ不可能。だからこそ、「コンセンサスを取ったことにする」能力が求められるのだ。
重要なポイントは以下の3つ
- 「コンセンサス(笑)」は、雰囲気で乗り切るもの
- 実際に納得していなくても、うまく相槌を打てばOK!
- 重要なのは「合意のフリ」をすること
- 「この点さえクリアになればコンセンサスですね!」と先回りするのがコツ
- 最終的には「誰も責任を取らない状態」が完成する
- うまく立ち回れば、「みんなで決めたから仕方ない」という空気を作れる
結局、「コンセンサス」というのは、誰も責任を取りたくない時に便利な言葉なのだ。
だからこそ、あなたも適当に乗っかり、うまくやり過ごすのが社会を生き抜く秘訣である!
さあ、今日も「コンセンサスを取る」という名の茶番劇に参加しつつ、適当に生き延びようではないか!










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