「エビデンスを出せ!」
──この言葉が飛び交う会議室ほど、恐ろしいものはないのである。
なぜなら、この「エビデンス」というやつ、要求してくる側も具体的に何を求めているのか分かっていないことが多いのだ。
たとえば、上司がこう言う。
この施策、本当に効果あるのか? エビデンスは?
その瞬間、筆者の頭の中では警報が鳴り響く。「……ヤバいぞ、これは!」と。
だが、ここで焦ってはいけない。なぜなら「エビデンスを出せ」と言う人ほど、実際にエビデンスを見ても納得しないからである。
そもそも、「エビデンスって何?」という話なのだ。
エビデンス(笑)の実態とは
「エビデンスを出せ!」
このフレーズ、よく考えてみてほしい。
エビデンスとは「証拠」「根拠」のこと。つまり、「この情報の正しさを証明する何かを持ってこい」という話なのだが……問題は、エビデンスを要求する側が、それをどう判断するのか分かっていないことである。
たとえば、こういう場面がある。
ケース1:エビデンスとは、上司の気分である
この施策、エビデンスある?
筆者:「はい、先月のデータを基にした分析があります!」
(データを見ながら)うーん……でも、現場感覚とズレてるな
──いや、どっちだよ!!
結局、「エビデンスを出せ」と言われて資料を持っていっても、「いや、それは現場感覚と違う」とか言われる。こうして「エビデンスを求められる→出す→否定される→じゃあ何が正解なのか分からない」という無限ループが生まれるのだ。
ケース2:エビデンスとは、ただの思い込みである
エビデンスを出せ!
筆者:「市場データを見ると、この施策は十分に効果が見込めます」
でも、俺の経験的にそうは思えないんだよな
──お前の経験がエビデンスかよ!!
実際のところ、職場で「エビデンス」という言葉を使う人ほど、自分の経験や直感を過信している。つまり、彼らが欲しいのは「エビデンス」ではなく「自分の考えを裏付ける都合のいいデータ」なのである。
したがって、「エビデンスを出せ!」と言われたら、こう考えよう。
「エビデンスとは、相手を納得させるための呪文である」
どう乗り切るか?「それっぽいエビデンス」を捏造する術
「エビデンスを出せ!」
──この呪文を唱えられた時に大切なのは、本当にエビデンスを探すことではない。
なぜなら、エビデンスとは「言った者勝ち」の世界だからである。つまり、それっぽいエビデンスを提示できれば、だいたい乗り切れるのだ!
① 適当なデータを見つけて貼る
世の中には星の数ほどのデータがある。Googleで検索すれば、「◯◯の市場は前年比120%成長!」みたいな資料が山ほど出てくる。
エビデンスは?
こちらに、市場調査レポートがあります(適当にそれっぽいグラフを出す)
なるほど
──実際、グラフと数字がついていれば、それっぽく見えるのだ。
実務的な話をすると、「◯◯ 統計」などとウェブで検索してみれば、それっぽいデータはいくらでも手に入る。説得力を増すために、政府機関系のものを使うのがおすすめだ。
② 「◯◯のデータによると〜」と言う
「どこのデータ?」と聞かれたら面倒だが、大抵の人はそこまで深掘りしない。
エビデンスは?
◯◯のデータによると、この手法は効果的とされています
おお、そうか!
──実際のところ、「◯◯のデータ」が何なのかは誰も気にしないのである。念の為、前のセクションでも紹介した政府系の統計データなどを持っておくと安心だ。
③ 「現場の肌感として〜」で押し通す
これは最終奥義。何もない時は、「現場の肌感として……」と言ってしまえば、それがエビデンスになる。
エビデンスは?
とはいえ、現場の肌感として、この施策はかなり効果が期待できると感じています
そうか、じゃあやってみよう
──もう、何でもアリである。
つまり、「エビデンスを出せ」と言われたら、焦る必要はない。結局のところ、「エビデンス(笑)」とは、それっぽい何かを出せばOKな世界なのだから。
まとめ:エビデンスとは、言った者勝ちの呪文である
結局のところ、「エビデンスを出せ!」とは、ただの圧力である。
本当に証拠が必要なのではなく、「俺を納得させろ」という気持ちが込められているだけなのだ。
だからこそ、職場で生き抜くためには「エビデンス(笑)」をうまく使いこなす必要がある。
- それっぽいグラフを見せる
- 「◯◯のデータによると〜」と適当に言う
- 何もない時は「現場の肌感として〜」で押し通す
この3つを駆使すれば、エビデンス攻撃は軽やかにスルーできるのだ!
そして、最後に覚えておこう。
「エビデンスを求める側が、最もエビデンスを信じていない」
これさえ理解していれば、もう怖いものはないのである。










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