「このイシュー談義、意味ある?」と聞ける人が最強な理由

「このイシューをクリアしない限り、次のフェーズには進めないんだよね」

──出た。「イシュー(笑)」である。

カタカナ語の中でも、妙にデキる風を装えるワードの代表格。それが「イシュー」なのだ。会議のたびに飛び交う「このイシューを解決しないと…」「イシューを深掘りして…」「イシューの本質を見極めよう!」

だが、よく考えてほしい。そもそも「イシュー」って何なのか? 問題点? 課題? それともただの「なんか困ってること」?

気づけば職場の会議や資料には「イシュー」が乱舞し、もはや何を意味するのかすら曖昧になっているのである。

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「イシューとは何か?」というイシュー

「イシュー」とは、要するに「課題」「問題」「論点」のことである。

──が、そんなことは誰も言わない。なぜなら「イシュー」と言ったほうが圧倒的に意識が高く見えるからである!

たとえば、上司が「今回のプロジェクトには解決すべきイシューがある」と言った場合、これは単に「今回のプロジェクトには問題がある」と言っているだけなのだ。しかし、「問題」と言うとなんだかダサいし、解決できなかったときに責任を問われそう。そこで、「イシュー」と言い換えることで、それっぽく聞こえる上に、なんとなく戦略的な雰囲気を醸し出すことができるのである。

しかも、「イシュー」と言えば、それが本当に重要なことかどうかすら問われない。「何が問題?」と聞かれると具体的な答えを求められるが、「イシューは?」と聞けば、なんかフワッとした議論が展開できるのである。

その結果、世の中には「イシューではないものを、あえてイシューと呼ぶ」という現象が発生する。

上司:「このイシューについて議論しよう」
部下:「えっと……それ、ただのミスですよね?」
上司:「いやいや、本質的なイシューなんだよ」

──もはや、「イシューとは何か?」というイシューが発生しているのである。

「イシュー(笑)」にどう対処するか?

さて、「イシュー」という言葉が飛び交う職場で生き延びるためには、まず心得ておくべきことがある。

「イシュー」と言われたら、それが本当にイシューなのか疑え!

なぜなら、世の中のイシューの半分はイシューではないからである。

たとえば、上司が「このイシューを解決しないと!」と騒ぎ出したとする。だが、よく聞いてみると、ただの仕様変更だったり、別の部署が決めたどうでもいいルールだったりすることが多い。つまり、「イシュー」と言われることで問題が深刻に聞こえてしまうだけなのだ。

そこで、適当に頷くだけでなく、以下の対処法を使ってみよう。

① 「具体的に?」と聞き返す

「このイシューをクリアしないと…」と言われたら、「具体的に何が問題ですか?」と聞いてみよう。すると、相手は「えっと…」と詰まることがある。なぜなら、なんとなく「イシュー」と言いたかっただけだということに自分で気づいてしまうからである。

これで本物のイシューと、イシューではないイシューをフィルタリングできるというわけだ。

② 「それって普通に〇〇じゃないですか?」と翻訳する

例えば、「顧客のエンゲージメントが低下しているのがイシューだ」と言われたら、「つまり、お客さんが興味を失ってるってことですね?」と返してみよう。すると、意識高い風の言葉が一瞬でシンプルになる。

③ 「じゃあ、何をすれば?」と直球で聞く

イシュー談義が長引きそうなら、こう言えばいい。「で、私たちは何をすればいいんですか?」

こうすることで、「イシュー」などという曖昧な言葉を飛ばして、具体的なタスクに落とし込ませることができるのだ。

──こうして、無駄な「イシュー論争」に巻き込まれることなく、シンプルに物事を進めることができるのである。

まとめ:結局、「イシュー」とは何だったのか?

結局のところ、「イシュー」とは──

問題をそれっぽく見せるための魔法の言葉 である。

「イシュー」と言うだけで、なんとなく課題が深刻そうに聞こえ、発言者の知的レベルが3割増しになる。だが、その実態は「問題」とか「困ってること」と大差ないのだ。

だからこそ、無駄に振り回される必要はない。イシューと言われたら、「で、何をすれば?」と聞き返せば、それで済むのである。

シンプルに話せばいいものを、わざわざ難しくする──これぞ、意識高い系ビジネスワードの真骨頂。だが、もう惑わされるな。今日から君も「イシュー(笑)」を冷静にスルーし、スマートに仕事をこなしていくのだ!

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