「リソースが足りないので、プロジェクトの進行を調整しようと思います」
──この言葉を聞いたことがないビジネスパーソンは、おそらくいないだろう。
- 「リソースを最適化しよう」
- 「リソース配分が重要だ」
- 「リソースがひっ迫してるので、うまく回してほしい」
……いや、だから「リソース」って結局何のこと?
人?金?時間?それとも、何か別の経営資源的なナントカカントカ?
本来「リソース(resource)」は、資源とか要員とか、幅広い意味を持つ言葉だ。しかし、ビジネスの現場では、このカタカナ語が「都合の悪いことをぼかすための呪文」として使われていることがしばしばある。
例えば、「人手が足りない」と言うと、単純に「じゃあ人を増やせ」となる。しかし、「リソースが足りない」と言えば、なんとなく高度な経営判断っぽく聞こえるのだ!
上司が「リソースが限られてるからね」と言ったら、それは「人も金も時間もないけど、なんとかしてね」という意味なのである。
「リソース」を使いこなす上司たち
さて、リソースという言葉を最も華麗に使いこなすのは、やはり上司たちである。彼らは「リソース」という言葉を使うことで、あらゆる問題を煙に巻く天才なのだ。
例えば、こんな会話を聞いたことはないだろうか?
部下:「このプロジェクト、ちょっと無理があるのでは……?」
うーん、リソースが厳しいからね。なんとか調整しよう
──いやいや、「調整しよう」じゃなくて、そもそも最初から無理があるのでは?
あるいは、こんな場面もある。
部下:「この業務、やる人がいないんですけど」
リソースの配分を見直して対応しよう
──つまり、「お前がやれ」ってことですよね???
「リソースが足りない」と言えば、誰かが頑張らなければいけない。でも、「人手が足りない」と言ってしまうと、「じゃあ増やせ」となる。上司たちは、それを避けるために「リソースが〜」とふんわりした表現を使うのだ。
そして極めつけはコレである。
このプロジェクト、リソースがひっ迫してるから、来月に回そう
──つまり、「今は無理だから、未来の自分たちに丸投げ」ってことですね!?
こうして、「リソース」という便利な言葉のもと、業務はどんどん先延ばしされ、気づけば来月の自分たちが泣く羽目になるのである……。
「リソースが足りない」と言われたら?
さて、問題はここからである。上司や先輩から「リソースが足りない」と言われたとき、どう乗り切るか。
結論から言おう──この魔法の言葉に対抗するには、こちらもそれっぽい言葉を使うしかないのだ!
①「いやいや、逆にリソース過剰ですよね?」と返す
リソースが厳しいから、ちょっと工数調整しようか
でも、ここのプロジェクトはリソース過剰気味なので、シナジーを生む方向でリソースアロケーションを最適化できますよね?
──何を言っているのか自分でもよくわからないが、意識高い風の返しである。
ポイントは、「リソース」に「シナジー」「アロケーション」などの横文字を混ぜて、相手を思考停止させることだ。
②「リソースマネジメントを強化しましょう!」と適当に言い返す
リソースがひっ迫してるから、業務の優先順位を見直さないとね
確かに、リソースマネジメントの観点から、稼働の最適化が求められますね!
──言い換えただけ。何も言っていない。
だが、これを言われると「お、おう……そうだな……」と上司も納得した気になってしまうのである。
③「逆にリソースを活かせる施策を!」と提案する
今のリソースでは厳しいかな……
逆に、このリソースを活かせる施策を考えた方がいいのでは?
──「逆に」って言うだけで、意識高い感じになる不思議。
こうして、適当にそれっぽい言葉を並べることで、「リソース(笑)」という呪文を受け流すことができるのである。
まとめ:リソースとは、無限に搾取されるものである
結局のところ、「リソース」という言葉は、「足りない」と言いながら無限に搾取される不思議な概念なのだ。
人手が足りなくても、金がなくても、時間がなくても──「リソースの最適化」で何とかなることになっている。
しかし、これを逆手に取れば、こちらも「リソース」という言葉を使いこなせば負担を減らせるのである!
例えば、こう言ってみよう。
「リソースの分配を見直した結果、この業務は優先度を下げるべきですね」
すると、上司も「お、おう……」と納得するしかなくなるのだ。
結論:「リソースが足りない」と言われたら、こちらも「リソース(笑)」を駆使して生き延びるべし!










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