「サマリー、よろしく!」
──この一言が投げられた瞬間、筆者は思うのである。「お前がまとめろ」と。
そもそも「サマリー」という言葉、なぜこんなに乱用されるのか。単に「要約して」と言えば済む話ではないか。いや、それを言ってはいけないのだ。なぜなら、「サマリー」と言うだけで仕事ができる感を演出できるからである!
会議の終盤、上司が「じゃあ、最後にサマリー出しておいて」と言う。誰かが「はい」と答える。この瞬間、全員が仕事をした気になる。だが、ここに罠がある。「サマリーを出す」とは、一体どのレベルでまとめることなのか? そして、「誰のためのサマリー」なのか? その答えが、誰にもわからないのである。
──そんな「サマリー」という名のブラックボックスについて、徹底的に斬っていこうではないか。
サマリーとは何か?──その実態に迫る
「サマリー」とは、一言で言えば「要約」なのだが、意識高い人々が口にすると別の意味を帯びてくる。
例えば、会議の最後に上司が「じゃあ、誰かサマリーよろしく」と言う。すると、その場にいる全員が察するのである。**「おい、それってつまり、俺たちの誰かが全部まとめろってことか?」**と。
しかも、「サマリーを出す」と言われたときに困るのは、**「どこまでまとめればいいのかが誰にもわからない」**という点だ。
- 5行で終わるのか? →「いや、それはちょっと情報が足りないよね」と言われる
- A4 1枚にまとめるのか? →「うーん、もうちょっとシンプルにできる?」とダメ出しされる
- 詳細な議事録レベルで書くのか? →「いや、そんなに細かくなくていいから」と言われる
──結局、どうすればいいのかがわからないのである。
さらに厄介なのは、サマリーを求める側が「何を知りたいのか」を具体的に言わない点だ。上司に「サマリーって、どういう感じでまとめます?」と聞いても、「うーん、簡潔に頼むわ」と超アバウトな回答が返ってくる。
そう、サマリーとは「お前の解釈で適当にまとめろ。ただし、俺の期待に沿ってなかったらダメ出しする」という罠なのである!
さて、「サマリーよろしく!」という雑な指示を投げられたとき、我々はどう対応すればいいのか。ここで焦ってはいけない。なぜなら、サマリーとは「言った側も具体的に考えていない」からだ。
① まずは「確認」という名の時間稼ぎをする
「サマリーって、どのくらいの粒度でまとめます?」
これを言うだけで、相手は一瞬考え込む。「えっ? いや、まあ、簡潔に……」とモゴモゴし始めたらこっちの勝ちである。
なぜなら、この時点で相手が明確な基準を持っていないことが確定するからだ。この後に「A4 1枚くらい? それとも3行くらい?」と畳みかければ、相手は適当に「うーん、1枚くらいでいいんじゃない?」と答える。これで方向性が決まる。
② 適当なテンプレートを用意しておく
意識高い人々は、それっぽいフォーマットがあると納得する生き物である。だから、以下のようなテンプレートを用意しておこう。
- 背景: なぜこの話が出たのか
- 結論: 何が決まったのか
- 次のアクション: 誰が何をするのか
これを書くだけで、「おっ、ちゃんとサマリーしてるね」と言われる可能性が高い。(実際は3行で終わる内容でも、それっぽく見えるのがポイントだ)
③ 「意識高い風ワード」を少し盛り込む
ただ「会議でこう決まりました」では芸がない。そこに「エッジを効かせる」「アライメントを取る」「KPIにコミット」など、それっぽいカタカナ語を1つ入れておくのだ。すると、「お、こいつサマリー慣れしてるな」と錯覚させることができる。
例えば、
「次回の会議で決めます」
ではなく、
「次回の会議でファクトを精査し、最終的なアライメントを取る方向です」
──こうすれば、あなたのサマリーは「なんかそれっぽい」という理由で通る可能性がグッと上がるのである!
まとめ:結局、サマリーとは何なのか?
ここまで見てきたように、「サマリーよろしく」と言う側は、だいたい何も考えていないのである。彼らは「サマリーを出せば仕事が進んだことになる」と信じており、実際の中身については意外とどうでもいいのだ。
では、我々がやるべきことは何か?
答えはシンプル。「それっぽくまとめて、相手に考えさせないこと」である。
- 「どのくらいの粒度で?」と確認して時間を稼ぐ
- 汎用テンプレートを使い回して無駄に悩まない
- 意識高いカタカナ語を1つ入れておけば、それっぽく見える
この3点を押さえておけば、「サマリー出して」と言われても怖くない。むしろ、適当に仕上げたサマリーで相手を納得させる快感を覚えることすらできる。
結局、サマリーとは何なのか?
それは、「誰かがやるなら自分はやらない」という文化の象徴なのである!


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