「シナジーを最大化せよ!」
「このプロジェクトのシナジーを意識しよう!」
「もっとシナジーを生み出す働き方を!」
──聞こえてくるぞ。今日もどこかの会議室で、誰かが「シナジー(笑)」を唱えている声が。
しかし問題はひとつだ。「シナジー」って、そもそも何なのか?
筆者が知る限り、「シナジーを出すぞ!」と叫ぶ者ほど、その意味を説明できないのである。
「相乗効果? 1+1を3にすること?」
いやいや、そんな辞書的な意味を知りたいんじゃない。聞きたいのは「だから何をすればいいの?」って話なのだが……なぜかそこは誰も答えない。
「シナジー」という言葉は、曖昧さを武器にしている。「うまくいけばラッキーだし、ダメでも誰も責任を取らなくていい」──そんな魔法のワードなのだ!
シナジーの現場に潜入! その実態とは?
さて、シナジーを語る者たちは、いったいどんな会話を繰り広げているのか?
とある企業の定例会議を覗いてみよう。
部長:「A社とのシナジーを活かして、この事業を成長させたい」
おお、出た! シナジー(笑)!! しかし、ここで現場はこうなる。
A社:「え、具体的に何すれば?」
自社:「いや、それはそちらの強みを活かして……」
A社:「いやいや、そちらの強みを活かして……」
(無限ループに突入)
こうして会議は、「シナジーが必要だ!」→「で、何する?」→「うーん、考えよう!」という壮大な堂々巡りを繰り返すのである。
最終的に、「まずは定例会議を増やしましょう!」という誰も幸せにならない結論が下されるのだ。
つまり、「シナジーを生もう!」と叫ぶのは、「まだ何も決まってません!」という意思表示に過ぎない。
それを言った瞬間、責任は霧散し、発言者は仕事をした気になる──これが「シナジー(笑)」の本質なのだ!
シナジーおじさんを華麗にあしらう処世術
さて、そんな「シナジー(笑)」と共に生きる我々には、対抗手段が必要である。
「シナジーを生め!」と叫ばれたとき、いかにしてスマートに逃げ切るか?
ここで、実践的な「シナジー返し」テクニックを紹介しよう。
① 「なるほど、相乗効果ですね!」とオウム返し
シナジーおじさんたちは「相乗効果」という言葉に弱い。
「なるほど、相乗効果ですね!」と頷くだけで、「おっ、わかってるな」と勝手に満足してくれるのである。
② 「シナジーを最大化するためのアクションを整理しましょう」
「何も決まっていない状態」こそ、我々のチャンスだ。
「まずは整理しましょう!」と言っておけば、次回の会議までの時間稼ぎができるのである。
③ 「クロスファンクションでのシナジーが重要ですね!」と適当に盛る
「クロスファンクション(部署横断)」というカタカナ語を混ぜると、途端に説得力が増す。
「このプロジェクトはクロスファンクションでのシナジーが重要ですね!」と口にすれば、上司は「そうそう、それだ!」と納得してくれるのだ。
④ 「スコープを明確化しましょう!」と打ち返す
もしも「シナジーを生み出すにはナントカカントカが必要で……」と長々と話されたら、「では、まずスコープを明確化しましょう!」と返すべし。
この一言で大抵の議論はストップする──なぜなら、「スコープ」が何か誰もわかっていないからである!
まとめ:「シナジー(笑)」とは使う者の勝利
結局のところ、「シナジーを生め!」という言葉の正体は「なんかいい感じにしておいて!」に過ぎないのである。
しかし、ここで重要なのは、「シナジー(笑)」は使う側が勝ち、聞かされた側が混乱する、という点だ。
「シナジーを生もう!」と言った瞬間、発言者は「何かを決めた気になれる」。
一方で、言われた側は「え、で、何すれば?」と戸惑うことになる。
つまり、「シナジー」とは、曖昧な言葉を振り回すことで相手を煙に巻く高度なスキルなのである!
──ならば、こちらも適当に使えばいいのだ。
会議で何か求められたら、「シナジーを意識して連携を強化しましょう」と言っておけば、大抵の場面は乗り切れる。
そう、シナジーとは唱えた瞬間に意味が補完される呪文。
さあ、新卒・若手社員諸君! 今日から君も「シナジー(笑)」を駆使し、カタカナ地獄を生き抜くのだ!!


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